フジテレビ問題と
メディア
元タレントの中居正広氏による性加害が報じられた問題で、フジテレビの不適切な対応が続き、スポンサーや報道界などから強い批判の声があがった。閉鎖的な会見の後にやり直した会見は10時間超を費やしたが、すべてが明らかになったわけではない。また、これはフジテレビだけの問題でもない。メディア全体の負う課題とは。
- 週刊誌と外圧で問題が浮上
地に墜ちたテレビ界の信用
- 避けられない日枝久相談役の責任
「やり直し会見」も大失敗だった「やり直し」会見でもフジテレビの人権侵害や社員関与の疑念は払拭できず、信頼回復には多くの課題を残した。一方、一部記者の威圧的な質問態度が批判を呼ぶなど、メディア全体の信頼も大きく毀損した会見でもあった。
- 俳優・森崎めぐみさんインタビュー
背景に「下請け構造」と「密室でのキャスティング」
働く女性を接待に使う業界の悪習元タレントの中居正広氏による女性への性的加害があったと報じられた件で、関係するフジテレビの問題が注目されているが、温床となる「接待文化」はフジテレビだけの問題ではない。放送局で働くアナウンサーや芸能関係者などがその「文化」にまきこまれている。芸能界の働き方改革を訴え、法整備の最前線で活躍してきた俳優・森崎めぐみさんが問題の背景を語った。
- 男性だけの登壇、性加害疑惑を「トラブル」と表現
ジェンダー課題の無知を露呈した記者会見フジテレビが実施した10時間超の記者会見。男性しかいない壇上の幹部の姿と答弁から、ジェンダー平等意識の欠如を露呈した。しかし、何が問われているのか壇上の当事者が理解しておらず、多くの疑問が解明されないままだ。現場で取材した記者は何を感じたのか。
- 「米メタのファクトチェック廃止」はミスリード
問われているのはメディアの取り組みだ! - 【対談】鎌田 慧×中川七海
いまこそ求められるルポ・探査報道
分断化、深刻化するなかで取材し書く意味
冷笑主義を乗り越え異議申し立てで共感を広げる - 【提携連載企画】「公害『PFOA』」 岡山・吉備中央編 12
「科学の基本」を町民に説かれる専門委
血液検査で曝露状況を調べる
ことが健康影響を調べる出発点 - 映画から読み解くシリアとパレスチナ
ガザの抵抗とシリアに吹いた希望の風 - 不謹慎な旅(80) コロナ禍の記憶
面妖な忘却 - 日本の民俗信仰 祀りをたずねて(56)
火伏せ - らんきりゅう(38)
「しのぶ会」で感じた桐島聡の
気の遠くなるような孤独 - 連載
尾池和夫の見る 食べる 学ぶ 第11回
世界の地震分布から学ぶこと
人々に恩恵を与える 「変動帯の文化」 - くらしの泉
【食】
赤色3号、米国で使用禁止
日本は使用OK、違いはどこから? - きんようぶんか
ドキュメンタリー映画『杳かなる』の宍戸大裕監督に聞く
難病患者の苦しみに向き合い
生の豊かな実相を伝える
【本】
『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』
『セルフィの死』
『愛らしい未来』
【映画】『風に立つ愛子さん』
【音楽】『アルワーン〜色』
【美術】「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」
【TVドキュメンタリー】
次号予告:2025年2月21日(第1509)号
【ドイツの右傾化】 ●よみがえるナチスの思想と行動 立ち上がった民衆数十万人|水島朝穂 【「福井中3女子殺害事件」3月に再審開始】 ●約40年越し“雪冤”に向けた闘い|粟野仁雄 ●「十字架」を背負い、再審を闘う決意|前川彰司 【ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド』】 ●パレスチナとイスラエルの若者4人がともに占領に抗い撮り続けた 監督に聞く|中村富美子 【賢者ホセ・ムヒーカ】 ●貫いた反逆者の矜持 人生終幕の日々送る「世界一清貧な大統領」|伊高浩昭 【風力発電】 ●岸近くの設置で騒音による健康被害、渡り鳥への影響、景観破壊の懸念 移動可能な浮体式の洋上風力発電を進める事が大切|草島進一 【食】 ●自然と切り離され、人工的に作られる 「食」と言えない食品が増えている|天笠啓祐 【好評連載】 ●政治時評|長谷川綾 ●新・安全保障論|半田滋 ●新・買ってはいけない「強さひきだす乳酸菌、R?1」は何の強さを引き出す?|渡辺雄二